コショウ少々*

花粉シーズンの盛り上がりにつれ、私のキャンプ熱は下降気味
ある日、旦那に言われた「心の洗濯がしたい」。
考えてみれば旦那は休日出勤が続き、キャンプは2月頭の陰険以来。
一か月以上経っていたため、キャンプに連れていってやることに（上から目線）。

ただし花粉ができるだけ少ないところ。
そこで頭に浮かんだのは海。
海キャンは以前、千葉県のお台場海浜庭園で経験済み。
絶景だったものの、風が強く砂が吹き付け、あらゆるものが砂だらけになる羽目に…。

でもせわしい年度末。
私も仕事で心がすさみ、刑法に触れる前に心の洗濯が必要なのは確か。
そこでずっと気になっていた、神奈川県は小田原の「なみのこ村」へ。

でもその前に…腹ごしらえ！

高速を早川でおり、そこから下道で向かうは「早川港」。
IGフレンドの@_akkochan0705_ちゃんがupしていた漁港ランチが食べたくて。
到着してから人気のお店で待つこと1時間以上！
昼時に行った私が甘かったけど、受付表に名前を書いた後はフラフラ子供と遊びながら。


入れたお店は「わらべ菜魚洞」。
未だに何て読むのかわからないけれど、腹ペコなので頼みまくってあっという間に平らげましたw
どれも美味しくて、漁港寄ってよかった～


アジフライ定食1450円


大エビ天丼1700円


五彩丼2200円


そこから国道135号線沿いに走ること数十分。
今日のキャンプ地「なみのこ村」に到着。
劇混みだったためそんなにかかりましたが、通常は10分以内に着くのでこのコースおススメ！

なみのこ村は非常に感じのいい女性たちが管理されています。
今回は事前予約しておらず、当日の朝に電話したのですが、非常に親切に案内頂きました。
希望の海側サイトは全てボーイスカウトで埋まっているとのこと。

ボーイスカウトか・・・
以前「芦ノ湖キャンプ村」で一緒になった際に、一緒に訓練している気分になったことを思い出しました。
迷ったけれど、旦那が「ボーイスカウトは秩序があるから、そんなにうるさくないよ。」というので、
どうせめっちゃ朝早いんだろうな～と思いながら予約しました。


というわけで山側？道路側？アンチ海側？のサイト11番に決定。
行ってみてビックリした！
サイト狭っ！4m×8mだそうです。

正面から見た図。

車の大きさで広さがわかるかな？

裏から見た図。

木が生えて斜めに傾斜しているところもサイトと含めると10mぐらいある気がします。

ちなみに海側のサイトはこんな感じ。

目の前が海でやっぱり気持ちがよさそう。

にしても狭い。そして高い。
入村料大人700円、子供400円、オートサイト4000円、電源1000円。
我が家4人の場合、7200円！高ぁああ…。

現実逃避がてら、今回のお目当てである海を見に。


お天気イマイチで残念でしたが、普段地平線すら見れない環境で暮らしているので、地平線に癒され。
寄せては返す波に癒され。
ボーッとした時を過ごします

魂が頭上20cmに浮遊したあたりで正気を取り戻し。
狭いサイトと戦う闘志を燃やし、サイトに戻ります。


夜寒いと嫌なので、苦労して寝床とのウィグロとリビングのヘキサライトを狭いサイトに張りました。

ヘキサライトは1家族だと広々～。

苦労悶絶している最中、海側のボーイスカウトご一行の車が次々に。
管理人さんが「プレジャーフォレストで遊んでから来られるので、夕方に入られるそうです。何人とかは片言でわかりませんでした。」と言っていた意味がわかりました。
白人のご一行だったんです。

その中の一台のご婦人が車の窓をあけて設営中の私に片言で言います。
「車とめるから、ぶつからないか見てて。」

…私が？
絶賛、設営中なのに？

「私が？」と口に出していましたが、そんなことお構いなしでバックし始めるので、仕方なしに見てました。

ただただ見てました。

お仲間沢山いるだろうに。
私、忙しそうだったろうに。
オーライオーライとか言ってあげるのは有料になります。

そして続々とお仲間が集まり、大人5.6人、小学校高学年ぐらいの男児10人ぐらい。
みんなで楽しそうに色とりどりのコールマンテントを建て始めたので、旦那と「遊園地でテンション上がってるから騒いでても仕方ないね。夜は早く疲れて寝るかもね。その分、朝早そうだな〜。」なんてにこやかに見守っていました。

その間着々と設営していたわけですが、お子さんの中の一人、黒縁メガネの声の通る子が時折、聞き取れない英語の中にメガテン！と発するのが気になり始めます…。

「ゴニョゴニョ…ゴニョゴニョ…メガテン！」
「なんとか…ニコラスケイジ…メガテン！」
「ユー…ホニャララ…メガテン！」
「メガテン！！」
（映画の予告編っぽい口調）

私「メガテンてやたら言ってるけど、何だろう？」
旦那「女神転生の略じゃない？」
私「そんなわけなかろうよ。所さんの目がテンかな」
旦那「そんな番組知ってるの？」
などと話していましたが、あまりにも言い続けるので段々イライラ。

実は私この世の中で、後ろを着いて来られる事と、同じ言葉を何度も連呼される事が大嫌い！
うちの次男はまだ4歳なので、時折同じ言葉を意味もなく連呼します。
その際にはピシャリとソッコーで言い放ちます。
「同じ言葉いわないで。気ぃ狂うわ！」

そんな訳で、メガテン！を30回程聞いた時点で（無意識に数えてた）、走って行って頭を叩こうかという想いでムラムラし始めますが、何とか我慢。
文化が違うから、児童虐待で訴えられかねない…。

テントを建て終わった一行は我が家の目の前のサイトから炊事場横の備え付けのテーブルに移動。
夕食までそちらで賑やかに過ごされたので、あまり害はなく。
我が家も夕食の支度に入ります。

ファミだけだと手抜きができる。
これ重要
ご飯ができたので、目と鼻の先の海の方に子供たちを呼びに行くと、長男がオランウータンと化していました。




自宅で握ってきたおにぎりと、王将の餃子30個と、フカヒレスープの中華メニューです。


別途、漁港で買ってきた海鮮も焼き焼きしました⑅◡̈*

イカと金目鯛の干物です。

そのまま焚き火になだれ込み。
久々の焚き火を楽しみました。
冬キャンて寒くてこもっちゃうと、焚き火やらない時もあるから。

長男と旦那の妖怪ボーッと族はボーッと焚き火。


次男は松ぼっくり集めに勤しむ。
終いには、車の下の松ぼっくりまで集めてました。
動きが早くて写真に撮れない…






この間も私の頭の中はメガテン。
夕食を済ませた向かいのご一行のお子様たちは早々にテントに入りますが、興奮しているのか、真っ暗なテントの中で何時間もじゃれており。

またメガテンて言うんじゃないか？
むしろメガテンて言え！
早くメガテンをくれ！
と、既にメガテンのトリコになっていた私は切に願いましたが、もはやメガテンの言葉は出ず。
終いにはメガテンを言っていたお子さんを、声で聞き分けられるようにまでなりました。
彼らは23時頃までハッスルして静かになりました。

我が家も、ミニ焚き火台と普通の焚き火台2台で楽しんだのち就寝





翌日。
10時チェックアウトにビビり、珍しくアラームをかけて6時半に起床。
ま、私だけですけど。

コーヒーを飲むためにお湯を沸かします。
我が家がお湯を沸かすのは、もっぱらソロクッカーです。
以前はケトルを使っていましたが、何とも重ねられずにかさばるので、お湯を沸かすためだけにわざわざ持ち出すのが嫌になりレギュラーから外れました。


トイレでスッキリした後は（膀胱炎病み上がりには重要）、朝の海を見に。


一人で海辺で朝コーヒーと洒落込みました

はー、優雅

1時間経っても誰も起きてこないので、片付けがてらテントに入り起こします。
そしてすかさずシュラフとマットを畳みます。

8時前に、ようやくお向かいさんのお子様たちも起床。
遅寝遅起き。
絶対ボーイスカウトじゃねぇ。
昨日から渦巻いていた疑惑が確信に変わったものの、考えてみたら何かの害があったわけでもなし。
寝ている間は非常に静かに彼らも寝ていたわけで。
ただ、とにかく私が気になっただけで。

そう考え直し、我が家の朝ごはんとします。

今回は簡単で最近ハマっているフォーにしました。

漁港でなぜか売っていたおからドーナツもデザートに。

おからスイーツに目がありません。
作るのはだるいのでやりませんが。

この後は10時アウトに備え、撤収開始。
撤収中にサイトに遊びに来てくれたニャンコと戯れ。

ああ、至福

撤収が10時10分前に終わったので、昨日よりは少しは晴れている海を見に。

水面が日光で輝いてます

山側は日当たりが良いので、撤収には良かったです。


真夏は海側の方が日陰で良さそうですね。


最後は家族写真を撮り、10時にアウト。


ちなみに10時にアウトしていたのは我が家だけでした。
ひょっとしたら緩いキャンプ場だったのか？と思いましたが、悔しいので聞かないでおきましたw

バカ高かったり狭かったり、悪いところもあるけれど、海が目の前で花粉の少ないロケーションは貴重。
偏見で海キャンはトイレがキレイじゃないイメージなんですが、トイレもキレイでまた海が見たくなったら来るかも…
サイト間に植え込みがあるので、ファミリー向けかな。

海釣りする人にはうってつけ。
昼夜を問わず、釣り人がずっと楽しんでいました。
次はオープンタープの季節に海側サイトで遊びに来たいな〜


あ、少し夜景も見えますよ〜



そういや夜中の暴走族の爆音、うるさかったな…